Tim Hardin |
苦悩が刻み込まれたような風貌、孤独の影がつきまとう歌声… 60年代米フォーク・シーンの異端児ティム・ハーディンが残した 名曲中の名曲「リーズン・トゥ・ビリーヴ」を取りあげてみました。
恋人の裏切りを知りながら、それでもまだ相手を信じようとする 切ない気持ちを歌った名曲ですね。 訳詞は管理人が翻訳ソフトを駆使した(おいおい!)迷訳なので、 くれぐれもイチャモンをつけないように! |
TIM HARDIN | ||
HANG ON TO A DREAM | ||
1994 Polydor |
Disc-1 1.Don't Make Promises 2.Green Rocky Road 3.Smugglin' Man 4.How Long 5.While You're on Your Way 7.Reason to Believe 8.Never Too Far 9.Part of the Wind 10.Ain't Gonna Do Without 11.Misty Roses 12.How Can We Hang on to a Dream 13.If I Were a Carpenter 14.Red Balloon 15.Black Sheep Boy 16.Lady Came from Baltimore 17.Baby Close Its Eyes 18.You Upset the Grace of Living When You Lie 19.Speak Like a Child 20.See Where You Are and Get Out 21.It's Hard to Believe in Love for Long 22.Tribute to Hank Williams 23.While You're on Your Way 24.It'll Never Happen Again |
Disc-2 1.Airmobile 2.Whiskey, Whiskey 3.Seventh Son 4.Danville Dame 5.House of the Rising Sun 6.Bo Diddley 7.I Can't Slow Down 8.Hello Baby 9.Rolling Stone 10.You Got a Reputation 11.Keep Your Hands off Her 12.Nobody Knows You (When You're Down and Out) 13.(I'm Your) Hoochie Coochie Man 14.So Glad You're Mine 15.You Can't Judge a Book by Its Cover 16.She Ain't Home 17.You Say You Love Me 18.How Time Flies 19.You Can Ruin a Man 20.If I Knew 21.She's up to Something New 22.Who'll Be the Man 23.First Love Song |
ティム本人のヴァージョンはデビュー盤「ティム・ハーディン1」に収録されています が、ヴァーヴ時代のアルバムの内、ライヴ・アルバムを除く3枚のアルバムをほぼ 完全に収録したこのCDが手軽に入手できて便利だと思います。 「リーズン・トゥ・ビリーヴ」自体、歌詞の内容からすれば切々と歌うのが当然だけ ど、それにしてもティムの内省的な歌声は米国のアーティストとしてはちょっと異質 な感じがします。 そんなところが、素晴らしいメロディと相まって多くのアーティストの共感を得て、数 多くのカバー・ヴァージョンが生まれることになったのかも知れません。 現在入手可能です。 Hang on to a Dream |
ROD STEWART | |
EVERY PICTURE TELLS A STORY |
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1971 1984 Mercury |
1.Every Picture Tells a Story 2.Seems Like a Long Time 3.That's All Right 4.Tomorrow Is a Long Time 5.Maggie May 6.Mandolin Wind 7.(I Know) I'm Losing You 8.Reason to Believe |
カバー・ヴァージョンの1曲目はロッド・スチュワート。 ロッドがまだ素晴らしかった頃の傑作アルバム「エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・スト ーリー」のラストを飾るナンバーとして収録されていました。 ピアノの伴奏に導かれスローなテンポで歌い始めるロッドの歌声はホントにピュア で素晴らしい。後のお金のニオイのするロッドの歌声とは大違いです。 バックの演奏は基本的にはアコースティックだけど、盟友イアン・マクレガンの弾く オルガンがとても印象的。 テンポ・アップする中間部、演奏がいったん途切れアカペラで再び歌い始める後半 部と構成も完璧で、名曲の価値をさらに高めた名演といっていいでしょう!! 現在入手可能です。 Every Picture Tells a Story SMILER オフィシャル・ファン・クラブ |
CARPENTERS | |
CLOSE TO YOU | |
1970 1993 A&M |
1.We've Only Just Begun 2.Love Is Surrender 3.Maybe It's You 4.Reason to Believe 5.Help! 6.(They Long to Be) Close to You 7.Baby It's You 8.I'll Never Fall in Love Again 9.Crescent Noon 10.Mr. Guder 11.I Kept on Loving You 12.Another Song |
次はカーペンターズ。 セカンド・アルバムの中の1曲として収録。 リチャードお得意のポップ・カントリー調のアレンジでカレンが歌います。 当時は歌詞の内容なんかもちろん知らずに聴いてましたから、軽快ないい曲だなぁ って思ってました。 でも、じっくり聴き直してみると端々で微妙に陰のある歌い方をしていて、カレンって 本当に天才的なシンガーだったんだなって事が再認識させられます。 ジャケットの二人の健康的で明るい姿を見ると、カレンが後に悲劇的な最期を迎え ることになるなんてとても考えられません…(涙) ところでカーペンターズのヴァージョンでは2番の歌詞をIf I gave you time 〜 から If you took the time 〜 に変えて歌ってるけどなんでだろう。誰か知ってる人います? 現在入手可能です。 Close to You CARPENTERS オフィシャルサイト |
MARIANNE FAITHFULL |
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THE VERY BEST OF MARIANNE FAITHFULL | |
1987 DECCA |
1.As Tears Go By 2.Come and Stay With Me 3.Scarborough Fair 4.Monday, Monday 5.Yesterday 6.Last Thing on My Mind 7.What Have They Done to the Rain 8.This Little Bird 9.Something Better 10.In My Time of Sorrow 11.Is This What I Get for Loving You? 12.Tomorrow's Calling 13.Reason to Believe 14.Sister Morphine 15.Go Away from My World 16.Summer Nights |
3曲目はマリアンヌ・フェイスフル。 かわいいいけど歌はヘタ。アイドルとして売り出したマリアンヌは、歌はうまいけど ルックスは…のカレンとはかなり対照的ですね。 マリアンヌのヴァージョンはシングルとして67年に発売されましたが人気も下降気 味だったことから、残念ながらチャート・インしませんでした。 か細く、震える声で歌われる「リーズン・トゥ・ビリーヴ」も歌詞の内容にフィットして なかなかよいと思うんですけどね… しかし、カレン同様、後年のマリアンヌの姿を想像できた人って絶対いないだろうなぁ。 なんたって咥えタバコで「ブロォォクン・イ〜ングリッシュッ!」ですからね〜。 お嬢様風の衣装がカワイイこのベスト盤に収録。 現在入手可能です。 The Very Best of Marianne |
THE YOUNGBLOODS | ||
GET TOGETHER: The Essential Youngbloods | ||
2002 RCA/BMG |
1.Get Together 2.The Other Side Of This Life 3.Grizzly Bear 4.Foolin' Around (The Waltz) 5.Merry-Go-Round 6.Four In The Morning 7.All Over The World (La-La) 8.Euphoria 9.Reason To Believe 10.All My Dreams Blue 11.The Wine Song |
12.Don't Play Games 13.Sugar Babe 14.Dreamer's Dream 15.Darkness, Darkness 16.Beautiful 17.Sunlight 18.Sham 19.Quicksand 20.Don't Let The Rain Bring 21.Ride The Wind |
ラヴィン・スプーンフル並ぶグッドタイム・ミュージックの名バンド、ヤング・ブラッズ も67年のアルバム「アース・ミュージック」でこの名曲をカバーしています。 アコースティック・ギター、スティール・ギター、ピアノ、パーカッションといったシン プルな編成で演奏され、アレンジもカントリー調ということで、一聴すると平凡な出 来に思えますが、聴きこむにつれて味が出てくるところはさすがです。 プロデュースもバンド名義になっていますので、彼らのやりたいことをそのまま表現 したヴァージョンになったといっていいでしょう。 代表曲を収録したこのベスト盤が便利。 現在入手可能です。 Get Together: The Essential Youngbloods |
HEARTS&FLOWERS | ||
NOW IS THE TIME FOR HEARTS & FLOWERS | ||
2002 Rev-Ola |
1.Now Is the Time 2.Save Some Time 3.Try for the Sun 4.Rain, Rain 5.View from Ward Three 6.Rock & Roll Gypsies 7.Reason to Believe 8.Please 9.1-2-3 Rhyme in Carnivour Thyme 10.I'm a Lonesome Fugitive 11.Road to Nowhere |
12.10,000 Sunsets 13.Now Is the Time for Hearts and Flowers 14.Highway in the Wind 15.Second-Hand Sundown Queen 16.She Sang Hymns Out of Time 17.Ode to a Tin Angel 18.When I Was a Cowboy 19.Legend of Ol' Tenbrookes 20.Colour Your Daytime 21.Two Little Boys 22.Extra Extra/Rock & Roll Gypsies/Extra Extra |
次はハーツ&フラワーズのヴァージョン。 ハーツ&フラワーズって誰?って言う人がほとんどだと思うけどこれが意外と拾い 物でした。 バンド自体は60年代後半に西海岸のアンダーグランド・シーンで活躍したカント リー系フォーク・ロック・バンドで、あのバーニー・リードンも在籍してたようです。 もちろん管理人もこのCDを買うまでは全然見たことも聴いたこともなかったけど… さて、肝心の「リーズン・トゥ・ビリーヴ」は1stアルバム「ナウ・イズ・ザ・タイム」に収 録されています。 フォーク・ロック調の演奏、ちょっとオールド・タイミーな感じのするカントリー寄りの ヴォーカルとハーモニー、程よくサイケの香りを漂わせた間奏と、60年代後半〜 70年代のロック・ポップス・ファンには堪らない仕上がりとなってます。 1st、2ndアルバムの全曲を収録したこの2イン1CDに収録。 本作は現在入手可能です。 NOW IS THE TIME FOR HEARTS & FLOWERS |
PETER,PAUL&MARY | |
LATE AGAIN | |
1968 Warner |
1.Apologize 2.Moments of Soft Persuasion 3.Yesterday's Tomorrow 4.Too Much of Nothing 5.There's Anger in the Land 6.Love City (Postcards to Doluth) 7.She Dreams 8.Hymn 9.Tramp on the Street 10.I Shall Be Released 11.Reason to Believe 12.Rich Man, Poor Man |
最後は、ピーター・ポール&マリーの登場。 68年にリリースされた通算9作目のアルバム「レイト・アゲイン」にひっそり?と 収録されていますが、個人的には数あるカバー・ヴァージョンの中で最も気に入 っているもののひとつです。 ティム・ハーディンの名曲のカバーと言うよりも、オリジナル・ナンバーと言ってい い位完璧なPP&Mワールドに浸らせてくれます。 アルバム自体は"電気楽器"が多用されたことから、当時フォーク原理主義者た ちから激しい糾弾を受けたわけですが、"電気楽器"云々というよりも作品の出 来自体が今ひとつのような気が…。 そんなアルバムの中で唯一輝いているのが「リーズン・トゥ・ビリーヴ」と言うのが 管理人の評価です。 PP&Mのベスト盤は数多くありますが、この曲を収録しているベスト盤は管理人 の知っている限りほとんどないと思いますので、現在でもCDで簡単に入手できる アルバム「レイト・アゲイン」を購入するのが一番手っ取り早いですね。 とか言いながらいまだにLPしか持ってない管理人ですけど… 現在入手可能です。 Late Again PETER,PAUL&MARY オフィシャルサイト |